学校からの帰り道、道路の反対側にいる友達に気づいて、「おーい!○○」と呼びかけたとき、こちらに気づいてくれたことがとても嬉しく思いました。逆に、友達から呼びかけられても嬉しく感じました。
浄土宗では阿弥陀仏のお名前を呼ぶ「お念仏」をおすすめしています。それは阿弥陀仏ご自身が「名前を呼んでほしい」と示してくださったからです。私たちが阿弥陀仏のお名前を呼ぶことで、阿弥陀仏は私たちの存在に気づいてくださいます。そしてお念仏を称え続けることで、阿弥陀仏はさらに私たちに寄り添ってくださり、私の声に耳を傾け、行動を見守り、思いを受け取ってくださいます。また、亡くなった大切な方々も喜び、嬉しく感じてくださいます。そして「ああ、極楽でまた会えるんだ」と再会を楽しみにしてくださることでしょう。一方で、私たちがお念仏を称えることで「いつか再会できることをあの人も喜んでくれている」といった、呼ぶことの喜びも得られるのです。お念仏は一方通行のように感じられるかもしれませんが、そうではなく、きちんと聞いてくださる方がいらっしゃいます。お念仏を称えることで「呼ぶ喜び、呼ばれる嬉しさ」を感じることができるのです。
私たちは日々、名前を呼び、呼ばれる生活をしています。そのことでつながりを感じられるのです。そのつながりは、亡くなった後も消えてしまうわけではありません。名前を呼ぶ喜び、呼ばれる嬉しさは昔も今も変わらず存在し続けています。
合掌