人柄はその一言にあらわれる  2018年06月02日

 息子の中学生初めてのテスト結果を見ました。すると、学年での国語の平均点が、他の教科に比べて圧倒的に低かったのです。英語と比べるとその差は20点以上の差です。日本語を扱う日本人が英語よりも低いことに驚きました。

 言葉には同じ意味でも言い方が違うものがあります。「僕」と「ワシ」では同じ1人称を表す言葉ですが、印象は全然違います。また「しつこい」と「粘り強い」でも印象は違ってきます。「しつこい」と聞くと否定的に、「粘り強い」と聞くと肯定的に聞こえませんでしょうか。本当に言葉は難しいものです。微妙な言葉の違いが、話す側の印象を変えてしまうのですから。日本語の難しさはこういった所にあるのかもしれません。
家内が私に「たくさんの言葉がある中で、どんな言葉を使うのかは、やっぱりその人の人柄がでるのだと思う」と言いました。なるほどと思います。言葉の知識量も当然あるでしょうが、どんな言葉を使うかで、その微妙な言葉の違いが人柄として出てくるのです。それはたった一言でも。言葉の知識量を増やすために本を読み、普段から言葉に気を付けていけば、相手を傷つけることが少なくなるのかも知れません。

 阿弥陀さまは「必ず救う」とお約束くださっています。「救う」のではなく「必ず救う」なのです。私たちを救うために全身全霊をささげて途方もないご修行をしてくださったからこその「必ず」です。この一言に阿弥陀さまのご決意と安心を感じさせていただけるのです。
合掌