新たな出会い よき縁(えにし)に  2019年04月02日

 出会いは、人だけでなく物や教えもあります。例えば、とても書きやすいペンを手に入れたり、本を読んでいて忘れられない言葉を見つけたり。どんなことでも、良い出会いに巡り合えば、私たちはそれを大切にすると思います。

 法然上人のみ教えの中に、同じように極楽浄土を目指して修行する友を大切にしましょう、という教えがあります。「自分自身では妨げが多くて、一人では修行の完成が困難である。しかし、良き仲間に出逢ったならば、修行を共に進めることができる。危険な時は助け合い、災難に遭う時は救い合い、お互いが力を合わせて互いに助け合う」と、法然上人はお伝えくださっています。これは、極楽浄土を目指す私たちの心構えをお説きくださっているのです。お念仏行というのは、「南無阿弥陀仏」と誰でも称えられる易しい修行です。そして、そんな易しい修行でも、仲間がいればより一層励むことができるのです。
 仲間の大切さは、日々の生活の中にも同じように言えます。仲間たちと一緒ならば、一人では達成困難な事にも心強く挑めることができるでしょう。そして、仲間の存在が私自身を成長させてくれます。新たな出会いは、そんな仲間と出会える機会を与えてくれるのです。

 浄土宗のみ教えは、私にとって大切な出会いです。また法然上人のお言葉のように、私は共に極楽浄土を目指す仲間を大切にしたいです。共に極楽浄土を目指す仲間は、やはり私にとっても心強いのです。

合掌