一年の計は元旦にありと言います。私にとっての一年も目標を立てることから始まっています。今年の目標は「知識を広げる」です。まだまだ無知な私です。色々な本を読んだり体験したりできればと考えています。
あらゆる仏様方は、仏に成るための修行をなさいました。仏に成るためには、修行ともう一つ大切なことがあります。それは「誓い」を立てることです。どんな仏に成るのか、どういう力を持つ必要があるのか、と自身が目指す仏の姿を誓うのです。その誓いを立てた後、ご修行に移られるのです。阿弥陀様もお誓いを立て、ご修行されました。そのお誓いの数は全部で48項目あります。永いご修行の末、48のお誓いを全て叶えられる力を得て、阿弥陀仏と成られました。そのお誓いの一つに「南無阿弥陀仏と称える者を必ず極楽に救う仏と成ろう。もし救えないならば、私は仏とは成らない」というお誓いがあります。阿弥陀様はその力を得て仏様となられましたので、南無阿弥陀仏と称えれば必ず極楽に救っていただけるのです。このお誓いを信じて、私たち浄土宗信者は、極楽浄土を目指すという目標を掲げお念仏を申すのです。
何かが新しく始まる時、誰しも目標を掲げるのではないでしょうか。阿弥陀様も同じなのです。お誓いをお立てになり修行の道へとお進みになりました。私たちも一年の目標を定めつつ、最大にして最後である極楽浄土を目指す気持ちも忘れずに新年を始めて参りましょう。