経験する  2015年06月01日

 初めて物事を行うときは、勇気が要るものですし不安もあるでしょう。なぜならば、「うまくいく」か「失敗する」のかわからないのですから。

 小学生になって息子が初めて一人で遊びに行ったときの事です。「○○君の家に行ってから公園行ってくる」と嬉しそうに言いました。「大丈夫?」と妻が聞くと、「大丈夫!行ってきます!」と言って、家を飛び出しました。その30分後、息子が泣いて帰って来たのです。「家がわからなくなった」とボソッと言うのです。その日息子は、出かけるのをやめてしまいました。次の日、学校から帰ってきた息子は「遊びに行ってくる」と言うので、妻が「地図を書いてあげるから持っていきなさい」と伝えたそうです。息子はその地図を頼りに出かけたのですが、途中で地図の見方がわからなくなったそうです。ですが、お友達のお母さんに出会い、道を教えてもらい、おかげさまで無事に辿り着いたようでした。一度失敗しているから、不安があったでしょうが、帰ってきた息子の顔は一人で行くことができた喜びの顔だったのを覚えています。
 息子はそれ以来、覚えるまでは地図を書いてもらい、わからなくなれば人に聞くようになり、自分で道を覚えていくようになりました。

 経験しなければ、私たちは成長できません。例え失敗しても、それが糧となり、やがて成功することもあります。失敗もきちんと見直していけば、貴重な経験です。ですから、「失敗」という結果だけに捉われる必要はないと思うのです。