日課  2015年09月01日

 夏の風物詩、全国高等学校野球選手権大会。今年も色んなドラマがありました。どの高校も甲子園で優勝することを願い、日々練習を積み重ねてきたのです。球児たちは、どれほどの数の球を投げ、どれほどの数のバットを振ってきたことでしょう。我々浄土宗信者も、高校球児ように日々の積み重ねが大切です。毎日お念仏をお称えすることが大切なのです。

 阿弥陀さまは、「心から極楽に生まれたいと願い、南無阿弥陀仏と称える者を必ず迎えに行く」と仰っています。南無阿弥陀仏とお称えする度に、「極楽に生まれたい」と願いを込めれば、その想いを聞きとってくださり、臨終の際には、我々の所まで極楽からお迎えに来てくださるのです。
 この阿弥陀さまの仰せを信じて、お念仏をお称えすることが全てなのですが、難しいものです。ですから、本当に心から極楽に生まれたいと願う心を育むために、毎日お念仏をお称えするのです。
 法然上人は、数は重要ではないと言いながらも、「念仏の数を定めないのは怠け心のもとになるので、数を決めた念仏をお勧めするのです」と仰っています。少しでも構いませんので、自分で数を決めて毎日お念仏をお称え致しましょう。

 お念仏は、いつでも、どこでも、どんな姿で称えてもかまわないのです。心を込めたお念仏を阿弥陀さまに聞いていただければ、我々を迎えに来てくださるのです。いつか必ずやってくるその日まで、お念仏を日課にして共々に積み重ねて参りましょう。