平成29年8月21日 「盂蘭盆施餓鬼法要」を厳修いたしました。
お釈迦さまのお弟子、目連尊者(もくれんそんじゃ)のお母さまが「餓鬼の世界」で苦しんでおられるのを
自身の神通力で見た。目連尊者はお釈迦さまに「どうすれば母を救えるのか?」と救いを請う。するとお釈迦さまは「7月15日に修行僧が集う。その時に
修行僧に馳走を振る舞い、馳走をお供えし修行僧たちと一緒に心から供養しなさい」と告げられた。目連尊者はお釈迦さまの言うとおりに務めた。
すると母は苦しみの世界から救われた。さらにお釈迦さまは伝える。「これからこの日に修行僧たちと共に供養し、馳走を振る舞い、馳走を供えよ。
そうすれば、餓鬼の世界に堕ちた人々は救われるだろう」と。これが盂蘭盆の始まりです。
餓鬼道(がきどう)の世界に堕ちたものは、手にしたもの全て火に変わってしまい、渇きを満たそうとすれば喉が焼けてしまう。
常に飢えと渇きに苦しむことになります。私たちはその餓鬼道に堕ちた有縁・無縁の方々が救われるように、供養し功徳を積み、救われるよう願います。
本日の盂蘭盆施餓鬼法要は、つまり、私たちのご先祖をご回向させて頂くと同時に、餓鬼道に堕ちてしまった方々を救済のお手伝いをさせて頂くのです。
餓鬼壇を設け、清められたお供えものと、清めた水を手向け、ご回向をさせて頂きました。
暑い中お越しくださいました檀信徒の皆さまありがとうございました。